2011年9月28日水曜日

モノフェローズ ビジネス・ブレークスルー757Ch レビューその4

ビジネス・ブレークスルー757Chのレビューその4です。
今回は外人さんんの講義を聞いてみる事にしました。
講師は ステファン・リッペルトさんの「隠れたチャンピオン」です。


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写真
日頃から耳にしたり、一般的に知られる大企業では有りませんが、
その分野では欠かす事の出来ない企業が日本には数多く存在し、
全世界でのシェアが40〜80%というからビックリ!!!

広く知られる機会となったのが、東日本大震災で操業が止まってしまい、
日本の自動車メーカーがこぞって復興のお手伝いに行ったルネサスでしょうか。
ルネサスはエンジン制御用のマイコンを製造しており、日本の自動車メーカーは
そのほとんどをルネサスに依存し、世界シェアでは44%にもなるそうです。
この様な、企業をリッペルトさんは「隠れたチャンピオン」と呼んでいる
そうです。


これらの企業は、その分野に特化し、リーマンショックや東日本大震災等での
リスクを分散する為に、企業の多角化はあまりしたたがらない様です。
選択と集中する事によって、より良い製品を提供し続ける事に誇りを持つ!!
これが、他社が追いつけない理由かもしれません。

しかし、海外の方からすると、ここの意識がどうも理解出来ない様で、
まずは利益!!! そして効率化、リスクの軽減を経営の優先課題とし、
納品先に迷惑をかけないと言う意識は、日本人特有の考え方と見える様です。

例えば、自動車部品のケイレツ企業は、海外進出してVWやFiatにも部品を
積極的に納品しようとはせず、親会社への納品を優先して経営を続けて行こうと
します。海外の方々からすると、その納品先を増やす事により、リスクを軽減し
売り上げも上がり、利益も上がる。

この経営意識が異なる方々と一緒にしていかざるを得ない現代ですし、
納品先・部品の供給元が海外の会社と言うのもごく普通の事となってきました。
なので、自分達が当たり前と思っている考え方が、相手からすると、なんと
不思議な事に写るという事実を踏まえ、交渉にあたる。
自分のセールスポイントだけをアピールするのではなく、どうしたら交渉相手が
納得して契約したくなる状況へ持っていけるのか? 

題材は外国人から見た日本企業でしたが、日頃の仕事の進め方を考え直させる
良い機会となりました。
この先生の授業は、まだ数回続く様ですので、楽しみに次回を待ちたいと
思っています。

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