7月4日(月)に全日空機体メンテナンスセンターで開催された
「ボーイング787初飛来メディアイベント」のレビューその2です。
このイベントは、アジャイルメディア・ネットワーク主催です。
前回の様子はこちら
B787を迎え入れての第一部イベントが終わり、ANA担当者の方とのブロガー
ミーティングが別会場で開催されました。
まずは、ANA営業部門の担当者からB787導入の経緯を説明してもらいました。
日本ヘリコプター輸送株式会社設立以来、国内をメインとした輸送を任され
時代のニーズに沿った機体を選定してきました。
技術の進歩に伴い、1回の飛行で多くのお客様を遠くに運べる様になってきま
したが、当然運用コストも増大しているので、採算ラインが高くなってしまい
ます。
更にニューヨークでの911以来、航空会社の経営状況は一変してしまい、
運用機材への要望が、速い・大きい → 燃費が良い・中型機へとシフト。
これが実現すると、ジャンボジェットでしか航行出来なかったアメリカ東海岸や
ヨーロッパへ、エンジン2発の中型機が就航出来る様になると、採算ラインが
大きく下がり、ビジネスチャンスが広がります。
次に、ANAの開発担当者の方から、ボーイング社に駐在し開発に携わってきた
方から、説明が有りました。
よしボーイングさん、私達と一緒に新型機を創りましょう!!!と2004年に契約。
1番最初に契約すると、ローンチカスタマーになる事が出来ます。
ローンチカスタマーになれる事のメリットは、
・今までは、他国の事情で作られた機材をオプションパーツで補いながら
日本に合わせて購入していたのですが、好みに合わせて製作を有利に
進める事が出来ます。
・製作に大きな発言力を持つ事が出来るので、製作に日本企業を多く取り込む
事も可能です。
B787の製作で、日本の技術力・品質・安定した供給能力が高く評価され、
日本企業の製造分担率は35%にもなりました。この製作工場は名古屋の多く
あるので、セントレアから組立工場の有るアメリカのシアトルに向けて
専用機で飛び立っているそうです。
B787の特徴としては、従来機には無い
・日本国内での短距離高頻度運行(羽田〜大阪)を想定した機器耐性
・日本や北欧でしかみられない、冬雷への対策
・複合材を使う事で、機内の与圧が下がる上に湿度も今まで以上に高いので
女性に優しい飛行環境が整う
等々、従来機には無い、日本人らしいきめ細かい配慮がB787には施されて
います。
B787の就航は、羽田〜岡山や羽田〜広島へ今秋の就航が予定されていますが
海外便の予定も当然検討されている様です。
お二人の担当者の方々は、飛行機に詳しくない私も分かる様に、説明をして
頂き、とっても飛行機に興味が湧いてきました(o^-')b
B787の日本初飛来イベントに参加させて頂いただけでもありがたいのに
開発担当者とのミーティングもありで、とっても有意義な時間を過ごす事が
出来ました。
ANA及びアジャイルメディア・ネットワークの皆様、ありがとうございました。
**番外編**
イベントの最中、ANAのカメラマンと思われる方を発見しました(p_-)
AF-S 14-24mm F2.8
AF-S 70-200mm F2.8 VR2
ThinkTankPhotoのスピードレーサーでしょうか
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